コンテナハウスとひと口に言っても、その間取りやデザインは多種多様です。ここでは、コンテナハウスでどのような間取りを実現できるのか、サイズ・居住人数・階数といった観点から考察してみました。
コンテナハウスに用いられる建築専用コンテナには、20フィートと40フィートサイズの2種類があります。このサイズはISO海上輸送コンテナ(ISOとは国際標準化機構のこと)と同じサイズで、20フィートは14.2m2(7.7畳)、40フィートで29.7m2(16.2畳)。また、幅や長さは変わりませんが、約30㎝(1フィート)高さを延ばしたハイキューブコンテナもあります。
20フィートコンテナは7.7畳ほどの大きさなので、居住人数の目安は2~3人。40フィートになると16.2畳あるため、4人くらいが生活できるスペースです。一見、狭くて住みにくそうに思われるコンテナハウスですが、余計なものがないため内部は意外と広々。断熱施工もできますし、内装もクロスやフローリング加工できるため、一般的な住宅と住み心地はほぼ変わりません。
高い強度を誇る建築専用コンテナは、積み重ねることで2階建て・3階建てのコンテナハウスにすることもできます。2階建て以上のコンテナハウスを作るには、鉄骨造の強度などをあらわす構造計算が必要。その構造計算に基づいた仕様や工法を用いることで、2階建てのコンテナハウスを作ることができます。ちなみに建物が建築基準法に適合しない場合、違法建築物として扱われて是正処置の対象となってしまうため、くれぐれも注意しましょう。
参照元:BOX OF IRON HOUSE公式HP(https://box-of-iron-house.com/category/house/)
新造のオリジナルコンテナを連結させて作った、2階建てのスタイリッシュ住宅。使い勝手のいい、インナーガレージ付きです。室内はホワイトとダークブラウンで統一されており、落ち着いた雰囲気。窓の配置にもこだわっており、日差しをたっぷりと取り込めるデザインとなっています。
参照元:コンテナハウス2040.jp公式HP(https://2040.jp/cases/coffey-road/)
20フィートコンテナを連結させ、正方形のカタチにした可愛らしい自家焙煎コーヒー豆専門店。ショップ内にはカフェスペースも併設されており、ゆったりとコーヒーを楽しむことができます。入口の部分にはアンティークのドアを設置、内装もエイジング加工でぬくもりのある雰囲気に仕上げています。
関連ページ