コンテナハウスは物品の収納スペースや作業場、事務所などとして活用できます。それ以外の活用方法として、防音スタジオがあります。ここでは、コンテナハウスを利用した防音スタジオのメリットやデメリットを見ていきましょう。
コンテナハウスは、実は防音スタジオとして非常に優れています。その理由は高い防音性。コンテナハウスはもともと重量鉄骨で作られているので高い防音性を持っています。さらに、そこに防音加工を施すことで、中で楽器を演奏しても音が外に漏れ出ないくらいの高い防音性を備えたスタジオとして利用することができるようになるのです。
実際にコンテナハウスを防音スタジオとして利用している例として、イギリスのトリニティブイワーフが挙げられます。そこにはコンテナを利用した巨大な建物が立ち並んでおり、その中には防音スタジオもあります。コンテナの内装はもちろんのこと、並べ方でも個性を出すことができるというのがコンテナを利用した防音スタジオの魅力と言えます。
自宅をリフォームしてスタジオを作ろうとすると、建物の構造強度を確保するために、どうしてもドアや窓の位置や大きさ、部屋の広さなどが限られてしまいます。しかし、コンテナハウスを利用すれば、自分の要望通りの広さや設計で理想的な空間を作ることができるのです。
自宅内にスタジオがあると便利な反面、建物がつながっているとどうしても振動や音が伝わってしまうので、結局大きな音が出せないことがあります。しかし、コンテナハウスを防音スタジオとして敷地内に独立した建物として別に作っておけば、自宅に音や振動が伝わる心配もありません。
レンタルのスタジオを長期間使用していると、その費用は積み重なってかなりの金額になるでしょう。そのため、長い目で見ればレンタルのスタジオを使い続けるよりも、コンテナハウスで防音スタジオを作ってしまったほうが将来に渡って費用を抑えることができる場合があります。
バンドメンバーや機材が増えてくると、スタジオのスペースも手狭になっていきます。しかし、コンテナハウスを防音スタジオとして使っていれば、簡単に増設ができるので、スペースを広げる必要が出てきても安心です。
コンテナハウスを利用した防音スタジオは、ミニライブハウスとしても活用できます。ライブ会場を確保する手間や会場を借りるための費用を節約できるので、コストを抑えつつライブを開催することができるのです。
多くの場合、コンテナハウスを利用するよりも自宅をリフォームして防音スタジオを作るほうが安上がりになります。そのため、とにかくコストを抑えて防音環境を作りたい人は、コンテナハウスではなくリフォームや部屋に置くタイプの防音ボックスを利用したほうがいいでしょう。
当然のことですが、コンテナハウスを導入するにはコンテナを置くための敷地が必要です。そのため、十分なスペースの敷地を用意できなければ、コンテナハウスを導入することはできません。
コンテナハウスを利用して防音スタジオを作れば、スタジオのレンタル料金はかかりません。しかし、スタジオの広さによっては固定資産税が発生する場合があります。特に、コンテナハウスを増設する際には固定資産税にも注意しなくてはいけません。
楽器の中でも特に音の大きさに注意しなくてはいけないのがドラムです。ドラムの音を計測すると120デシベルという数値になっています。この数値はジェット機のエンジンと同等の大きさ。ヘリコプターの音や自動車のクラクションが110デシベル、電車通過時のガード下の騒音が100デシベルなので、ドラムの音がいかに大きいか分かるでしょう。そうした大きな音を防ぐためにも、防音スタジオの利用は有効だと言えるでしょう。
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引用元:アーススマート公式HP(https://www.earthsmart.jp/jisseki/jisseki012.html)
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