コンテナハウスの固定資産税

コンテナハウスでの暮らしはとても憧れますが、忘れてはいけないのが固定資産税です。ここでは、コンテナハウスの固定資産税の計算方法や軽減措置について解説します。

コンテナハウスに固定資産税はかかる？

コンテナハウスを購入すると固定資産税がかかります。

固定資産税とは、家や土地などの不動産を所有する人にかけられる税金のこと。コンテナハウスは地面に定着し、屋根や壁を有することからほかの建物と同じ「建築物」として扱われます。そのためコンテナハウスには固定資産税がかかり、固定資産課税台帳に記載された評価額に1.4%を掛けた金額を納付しなくてはいけません。

固定資産税を納付せずに滞納すると、延滞金がかかるだけでなく最終的には課税対象の不動産が差し押さえられることもあります。

コンテナハウスにかかる固定資産税の計算方法

固定資産税の計算式は次の通り。

固定資産税＝評価額（課税標準額）×標準税率（1.4％）

固定資産税評価額は固定資産税の基準となる価格で、土地の公的価格や家屋の時価額をもとに東京都・各市町村が算定しています。3年に一度見直しが行われ、その時点の地価に応じて金額が決められているのです。地価が安くなると固定資産税が安くなり、地価が高騰すると固定資産税も高くなるという認識で良いでしょう。

新築の場合の固定資産評価額の目安は建設費用の50～70％程度とされているので、参考にしてください。

また土地・家屋・償却資産はそれぞれ評価額の求められ方が決められています。

土地の評価額

土地の評価額は、総務大臣が定めた「固定資産評価基準（土地）」に基づいています。

現実の売買実例価額から当事者間の特殊な事情による機体価格などを除き、土地本来の価値を反映した「正常売買価格」を基準として求められます。

家屋の評価額

家屋の評価額は「再建築価格方式」で求められます。

家屋の評価額＝評点1点あたりの価額×床面積×単位面積あたりの再建築費評点×経年減点補正率

正確な金額を求めるためには、建物の状態（築年数等）を考慮する必要があります。

償却資産の評価額

償却資産の評価額は次の計算式で求められます。

前年中に取得した資産＝取得額×｛1－（減価率÷2）｝
前年度以前に取得した資産＝前年度評価額×（1－減価率）

減価率は、東京都主税局の「耐用年数に応ずる原価率表」でチェックしましょう。

コンテナハウスにかかる固定資産税の軽減措置

コンテナハウスにかかる固定資産税には軽減措置があります。条件によっては税金を安く抑えることができるため、チェックしてみましょう。

土地

200平方メートル以下の住宅建築用の土地の場合は課税標準が6分の1に、200平方メートル以上の住宅建築用の土地は課税標準が3分の1に減額されます。

建物

課税床面積が120平方メートルまでの部分は新築後3年間は税金が半額に。さらに3階建て以上の耐火構造または準耐火構造の場合は、新築後5年間は税金が半額になります。

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